賃金上昇に伴い消費も拡大、88年前半には50%近い小売販売額の伸びを示しています。
香港ドルの下落により輸入価格が高騰、消費ブームと重なってインフレ懸念が出始めています。
シンガポールも失業率は2%台と完全雇用に近い状態で、特に好調な電気・電子産業で労働力不足が問題となっています。
電気関連業界では、シンガポールの賃上げ指針ともいうべき全国賃金評議会のガイドラインを2倍程度上回る引き上げになっているといいます。
韓国も87年6月の民主化宣言をきつかけに労働者の権利獲得を求める労働争議が多発、人手不足とあいまって賃金が大幅上昇しました。
87年の賃上げ率は製造業平均で20%にも達しました。
88年も労使紛争が再燃、春の賃上げは製造業で平均15%台となりました。
台湾も高い経済成長と高学歴化により失業率は1%台で推移。
労働賃金の上昇率は88年春で6~8%となり、台湾ドル高と合わせ価格競争力に大きな影響を与えています。